睡眠障害

共に歳を重ねる夫婦

睡眠が健康に与える影響は大きく、睡眠時になんらかの問題に悩んでいる方は多くいます。良質な眠りは疲労を回復させるだけでなく、記憶を残したり免疫機能を高めたりと健康を保ために必要です。睡眠不足になると、高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす原因に。眠りが浅くなる「不眠症」は高齢になるほどなりやすいと言われています。

加齢による睡眠の質の変化

年齢を重ねると、夜に眠れなくなったり朝早く目が覚めたりと眠りが浅くなる症状がでてきます。80歳代になると3人に1人の割合で眠りが足りないと感じるそうです。高齢者になるほど不眠を感じる原因には大きく4つの理由が重なっている傾向があります。

生理的な変化

人間が自然に眠くなるためには、メラトニンと言うホルモンの働きが関係しています。メラトニンの分泌が高まると、身体の深部の体温が下がり、休息のため眠気を感じるようになります。しかしこの「メラトニン」は高齢期に入ると分泌が著しく減ってしまうのです。よって睡眠への導入に入れず眠れなくなったり夜中に何度も目が覚めたりしていまいます。また普段の生活において運動量が減り必要な睡眠時間が減る傾向も。睡眠時間が多少短くても気にせず大丈夫です。

高齢者の体内時計

体内時計のズレも睡眠障害の原因の1つです。人間は1日の周期でリズムを刻む体内時計があり、心と身体の活動状態を切り変えています。朝は日光の光を浴びて活動が始まり、夜になると休息のために眠りに導かれる。意識していなくても自然に眠りに入れるのは、この体内時計の働きによるものです。しかし、高齢者の場合は体内時計のリズムが小刻みになったりと前倒しに進んだりと、崩れを起こしやすくなります。

生活習慣に気を配ろう

高齢になると、睡眠の質の変化や体内時計のズレによる睡眠へのトラブルが起きやすくなります。しかし年齢だけが原因ではありません。やはり睡眠障害のリスクを高める原因は日頃の生活習慣にあります。健康のために朝早くから散歩を始めた場合、日光の光を大量に浴びて体内時計が前倒しにセットされてしまいます。予定していた時間より早く起きてしまう、早朝覚醒の原因です。健康のためにと朝早くから運動している方は、極端な早朝の運動は控えるようにしましょう。また「眠らなきゃ」と思うばかりに早く就寝するのもNG。目が冴えて早すぎる起床になってしまいます。

このような生活習慣にプラス、服用している薬の副作用が睡眠障害を引き起こすことも少なくありません。自律神経や中枢神経などに作用する薬などが挙げられます。睡眠に悩みを抱えている方は、医師や薬剤師に相談をしてアドバイスをもらうといいでしょう。